令和7年1月より、クボタブレイン・ラボ© 京都教室を開室いたしました。

私たちは、久保田競(京都大学名誉教授)先生と夫人のカヨ子先生が築かれた独自の育脳メソッドを正しく、後世に継承するために、一般社団法人 久保田ブレインラボを設立いたしました。

私たちは、どんな時代にも、子どもたちが強く生き抜けるように、賢い脳と豊かな心を育ててまいります。

私たちは、世界でたったひとつの脳科学に基づいたこの育脳メソッドを、脳科学の進歩に合わせて常にアップデートし、最新の育脳メソッドを未来ある子どもたちに提供いたします。

久保田競
一般社団法人久保田ブレインラボ 永久名誉会長

京都大学名誉教授。医学博士。東京大学医学部卒業後、同大学院に進学。その後、米国オレゴン州立大学に留学。帰国後、東京大学大学院を経て、京都大学霊長類研究所(現、京都大学ヒト行動進化研究センター)神経生理研究部門教授に就任し、同研究所、所長を歴任する。脳科学に基づいた育脳メソッドの理論を築く。2011年に瑞宝中綬章受章。2024年に正四位叙位。故人。

久保田カヨ子
一般社団法人久保田ブレインラボ 永久名誉副会長

競氏の脳科学理論に裏付けされた育脳法「クボタメソッド」を出版社主婦の友社と共に確立。2008年株式会社脳研工房を設立し、全国の幼稚園、保育園等に「クボタメソッド」を展開する。TV番組『エチカの鏡』『金スマ』などで「脳科学おばあちゃん」としてとりあげられ、「クボタメソッド」関連のたくさんのベストセラー書籍を刊行する。故人。


「ほんとうの頭のよさ」とは、何か問題にぶつかったときに、その問題の本質を見抜き、解決方法を考え、行動できる能力だと、久保田競博士は考えています。つまり感受性、積極性、独創性、意思、運動力、注意力など、あらゆる面ですぐれ、バランスがとれていることで、こうした総合的な能力は大脳の「前頭前野」という部分の働きによって決まります。ですから、赤ちゃんのときから、脳に刺激(働きかけ)を与え、前頭前野を発達させることが重要なのです。

母から娘へ伝えられてきた昔ながらの育児の中には、子どもの脳の発達への効果が実証されたものが多くあります。久保田カヨ子先生は競博士の脳科学研究をベースに、それぞれの時期にどのような働きかけをするとよいか、実際に0~5才児に実践し、オリジナルな乳幼児教育法を確立しました。


赤ちゃんには個人差があります。早い、遅いは気にせず、基本的なことをしっかり身につけさせましょう。

脳の神経回路は、一度できても、長い間使わずにいると、やがて消えてしまうという性質があります。一日に何度も同じ働きかけをする、昨日したことを今日もすることが大切。神経回路は使えば使うほどしっかりとしたものになります。

運動機能は、一つ一つ段階を追うことが正常な筋肉や骨、関節の発達につながります。知的な面でも、赤ちゃんが理解して行動することが大事です。いきなりむずかしいことをさせようとしても、それは身につきません。

クボタブレイン・ラボのカリキュラムは、「手」「身体(運動)」「感覚・感性」「社会性」「知能」の5つの分
野に分かれています。各分野をまんべんなく練習させましょう。

スタートは早いほうが望ましいのですが、途中から始めても効果はあります。ヒトの脳は生きているかぎり、情報を送れば新しい回路が作られます。ただ、0~4歳ごろは脳がめざましいスピードで発達するので、早いほど効果的ということができます。

赤ちゃんがいやがるのを、無理にやらせても脳は発達しません。いやがるときはしばらく休み、少したってから再トライしてみましょう。

赤ちゃんはほめられると脳からドーパミンが出て、次はもっとじょうずにやろうという意欲がわきます。「わあ、じょうずにできたね」「うまくできたね」というママのほめことばが脳を発達させます。

食べられないものを口に入れたり、危険な場所に近づいたときは「ダメ」と言って、してはいけないことを教える必要があります。でもそのあとは、抱きしめるなど甘えさせて、ママが信頼できるという安心感を与えてあげましょう。


 クボタブレイン・ラボは「早期教育」ではありません。日々の育児の中で、遊びを通して、月齢や発達時期にふさわしい刺激をできるだけ無理なく、たくさん与えるために考えられた子育て&教育法なのです。
 クボタブレイン・ラボのカリキュラムを実践すると、2才になるころには、多くの子が90分間落ち着いて机にすわっていられるようになります。集中力がついているから、飽きずにひとつのことがこなせます。話をしっかり聞き、理解し、課題をこなすことで、自分の考えをまとめ、それを伝える力の基礎が育つのです。
 さぁ、お子様が本来持っているすぐれた能力を最大限に伸ばしていきましょう!

 例えばスプーンの持たせ方。さあグーでスプーンを持つ子どもに、どうやって大人と同じ握り方を教えましょう。例えばティッシュを丸めて小指と薬指に挟ませてみてください。要するに小指と薬指を固定するかっこうです。
 こうした知恵も授業前に講師たちが「今日はこんな感じでやらせてみたらスムーズにできるんじゃないかな。」と長年毎日培ってきたアイディアをアップデートさせながら知恵を選択し、授業に生かしています。

 まだお子様を保育園にも預けていない保護者様みなさんは「子育て」に不安になられることが多いのではないでしょうか。相談する方が近くにいらっしゃらなかったり、他の保護者様の子育てやお子様の状況を知る機会も少ない中で「なかなか歩いてくれない。」「こんなことするのウチの子だけかしら。」などなど思うことも。
 クボタブレイン・ラボは成長をスムーズに促すプログラムです。一人一人のお子様の状況に合わせて取り組むことが大切です。成長の早い遅いは関係ありません。保護者様からの不安・疑問・質問にも丁寧に寄り添い、実践で試行錯誤してきた知恵をお伝えさせていただき、ご家庭での子育てにご活用いただけるよう取り組んでおります。


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